己の無能さ、至らなさに打ちのめされていたい

己の無能さ、至らなさに打ちのめされていたい

 

ときには能力が高い人と積極的に関わり

または様々な人たちが集まる場に出向いて

出しゃばったプライドをへし折る

それは自分のために

 

わたしの上には

想像するよりもはるかに大きく

広大な景色が広がっているのだと知れば

上にのぼる余地ができる

 

自惚れに浸ると視野が狭まる

今どの時点にいるのか

客観的、総合的にみた自分のレベルや

悪いところにも気がつきもしない

 

褒められるばかりがいいわけではない

口先ではいくらでも

耳障りのいいことが言える

本音を建前で隠すのは

私たちも同じであるように

発した言葉が本心であるどうかもわからない

 

悪いことをみんな言わない

面倒くさいから

他人のためにエネルギーを

消耗しようだなんてそう思わない

.

.

.

今の自分でいいと思わないで

本当にこれでよいのか問いかけて

 

“みんなと一緒”だと安心安全

手を繋いでみんなと一緒のペースで

進んでいけば楽しいし、危険も少ない

 

そりゃあ楽なほうへ

心地の良いほうへ流れていきたい

でも、現状をヨシとするならば

私は停滞する

 

焼きたいパンを焼く

焼きたいパンと求められているパンの

ちょいど良いところを目指して焼く

 

群れからはぐれ

まわりがどんな目でみようとも

恐れずに新しい物事に挑めるならば

羽がはえて色々な世界に飛んでいける

 

他人と違う道をまっとうするのは

まるで難解な問題を

永遠と解き続けているかのようで

解けたと思ったらまた

新しい問題がやってくる

 

ときに身体やこころに

無理がくるかもしれない

 

でもそれでいい

もし明日死ぬのならば

何もせず心が動くともなく

絶命する現実を受け入れるよりも

 

己の弱さに打ちのめされたり

心底、疲れて泥のようになったり

さまざまな心の動きにめちゃくちゃにされて

何ひとつ残らない燃えカスを選ぶ

 

あぁ、生きるってこういうことなのだと

自身の生命の意味に対して

闇のなかに見える一筋の光のような

答えをみつけて終われる気がするから