「美味しいものを作る」が本当にお客様のためになるのか

「美味しいものを作ろう」

工房で作業しているとき

気がつけば頭の中は

この言葉でいっぱいに

 

でも、そこまで

過剰な美味しさを追求しなくても

いいのではないか、とも思います

 

諦めではありません

 

ザクザククリスピーな食感

とろーりもっちり

コーヒーで流し込みたくなる甘さ

濃厚でこってり

 

脳みそが震えるような

クセになる美味しさは

 

本当の意味で

お客さまのために

ならないかもしれないから

 

隣にいる大切な”あなた”と一緒に

この先、健やかに過ごしていただきたい

周りにいるお知り合いや、ご友人

ご友人の、ご友人まで

 

せいわやのパンは

よく差し入れとして

ご利用いただくことも多いです

 

提供する”食“が人を通して連鎖をする

皆さんの未来まで

よく考えたいと思っています

 

もっと素材のちからを

信じてもいいのかもしれません

胸を張って「良いものを使っている」と

言えるものでお届けしているのだから

 

素材を活かしたパン

焼菓子を作る

それでいい

素材が頑張ってくれている

 

富士山の雪解け水を飲むように

身体にたまらず

溶けるように染み込んでいく

そんなものを作っていきたい