こんにちは、フリーライター兼カウンセラーのseinaです(@st_0905)
容姿に自信がない。どう思われているんだろう、見られているんだろう。ブサイクだと思われていないか。
容姿を気にするあまり、日常生活に支障がでる状態を「容姿の囚われ感」と、この記事では呼びます。
容姿の囚われ感に、12歳〜25歳あたりまで悩んできました。
無謀なダイエットをしたり、顔のコンプレックスから美容整形をくり返したり。「身体醜形障害」という、精神疾患に近い状態だったかもしれません。
自分がイヤで、イヤで仕方ない。18kg痩せて、美容整形に700万円投資してみました。昔よりも容姿はよくなったはずなのに、自信が持てない。醜いとさえ思う気持ちも。
現在、27歳。なんとか折りあいをつけながら、楽に生きられるようになりました。
なぜ、楽になれたのか。
価値観、認知(とらえ方、考え方)を変えて「容姿以外の物事に注目する生き方」を選べるようになったから。
整形やダイエットをしても、容姿に囚われる。でも、今後よりよく生きていきたい、という方にむけて書いていきます。
整形とダイエットで容姿を変えてみた それでも自信がないなら?
容姿の悩みを解決する方法は、美容整形とダイエットしかありません。
「容姿に自信がありません。内面を変えた方がいいのでしょうか?」という質問をいただいたことがあります。
外見に自信が持てないなら、内面にフォーカスする必要があると感じますよね。
でも、それだけでは難しい。
内面を変えても、容姿は変わってはくれません。『本当はキレイになりたいのになれない葛藤』を、意思の力ではどうにもできないはずです。
もし、ブサイクなわたしのままだったら......? 容姿を変える努力をしなければ、容姿の囚われ感からは抜けだせなかったでしょう。
とくに女性は、外見と内面がつながっています。スッピンだと自信がないけど、メイクをすると堂々とできるように。
はじめて当ブログをご覧いただく方もいると思いますので、私のビフォーアフターを紹介します。
美容整形に700万円かけ、18kgのダイエット。
その他、スキンケア、メイク、ヘアケアの研究。歯科矯正など。
もし変わる勇気が持てないなら、ビフォーをみてください。こんなにどうしようもない姿でも、粘り強く戦えば、アフターにはなれる。
「私なんか無理」「もう歳だから」と、言わずに。人間、いつからでも変化できる生き物です。
可能性を胸に、自分のしたいようにしていいのです。
悩みを告白して肯定される経験をする
あなたは、やんわりと「自信のなさ」を身にまとい、容姿の囚われ感に苦しめられている。
そして「本当の自分を知られると嫌われるのではないか」という恐怖心から、弱みをみせられない。容姿に悩んでいることすら、悟られたくないのではないでしょうか?
私もそうでした。
だから容姿を整えたり、変える作業が「自分を守ってくれる壁」だったのです。
弱みをみせたら、他人から悪く思われる。誰にも話さなかった悩みをうちあけられたのは、結婚前の夫。22〜23歳のころでした。
自分を守りたいプライドで固く閉ざしていた心が、ゆるんでいく。容姿がすべてではない、完璧な人なんていない、私は私であっていい......。容姿の囚われ感が、解けていくようでした。
容姿の囚われ感に苦しんでいる方こそ、悩みを告白して肯定される経験が必要です。
自己肯定感が高まり、優しい言葉をかけてもらえる。何気ない会話が、偏った思考をただす機会にもなります。
容姿に囚われるきっかけが、他者からの非難であることも多いでしょう。
でも「今のあなたでよい」というシグナルを送ってくれるのもまた、他者なのです。
「誰でもいいから悩みを打ちあけろ」と、言っているわけではありません。
もし身近に信頼できる人がいたら、少しずつ心を開いてみて。相手があなたを大切に思っているなら、きっとほしい答えが返ってくるはず。
他者と出会い「容姿に囚われない生き方」を知る
容姿に囚われない生き方を知れたのは、他者との出会いでした。
容姿を気にしすぎるあまり、人との関わりを避ける生き方をしていました。傷つきたくない、よくみられたい、というプライドの高さから引きこもる。
そして両親もおらず、彼氏もおらず、職場と家の往復のみ。やることは整形。
自分だけの世界にいると、視野が狭くなります。
容姿に囚われる生き方しかしてこなかったのも、整形やダイエットをしても残る「容姿の囚われ感」になっていたのかもしれません。
私を変えた出会いは、
- 20年間サラリーマンをしていたけど辞めて起業をした人
- ブロガーで有名になり、本を出した人
- 幼い頃から海外留学を経験。英語ペラペラなバイリンガルになりマレーシアで生活をしている人
- フリーランスの占い師で食べている人
- 社会人を辞め、夜職のアルバイトをして200万円貯金をしてワーホリに行った人 など
知らないだけで、本当にいろいろな人がいる。
いろいろな生き方があっていいし、「正しい」や「間違い」な生き方も存在しないのだと、彼らをみると思います。
そのおかげか「容姿がすべてではない」と、やわらかい価値観を持てるように。「容姿を気にせず、自分の人生を楽しんでいいんだ!」とも。
綺麗事かもしれません。でも、人は見た目ではありません。深い人間関係をつくるのに必要なのは、コミュニケーションや人柄といった内面です。
と、思えるようになったのも、出会ってきた人たちのおかげ。言葉にはしないけれど、背中で教えてもらいました。
好きなこと、面白いことをやっている人に出会うと、自分が抱く「正しさ」がひっくり返りますよ。
本を読んで容姿に囚われる自分を理解する
容姿に囚われる自分を理解したいと思い、関連する本を読みました。
実際に読んだ本はこちらです。
読んだ本 おすすめしたい人 ・美容整形というコミュニケーション
・美容整形と<普通のわたし>・美容整形を学問として学びたい ・過食症と拒食症を対人関係療法で治す
・焦らなくてもいい!拒食症・過食症の正しい治し方と知識・摂食障害を長年患っている
・痩せようとすると過食する
・身近に摂食障害の方がいる・幸せに痩せたい人の心の教科書
・ダイエット依存症・体重が増えると不安になる
・常にダイエットをしている
・運動や食事制限にふり回される・小さなことに左右されない「本物の自信」を手に入れる9つのステップ ・漠然とした自信のなさが常にある ・他人の目が気になる人へ〜自分らしくのびのび生きるヒント〜
・身体醜形障害 なぜ美醜にとらわれてしまうのか・他人の目が気になる
・容姿を過剰に気にして日常生活が苦しい・嫌われる勇気
・顔ニモマケズ─どんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語・内面を変えて容姿の囚われ感をなくしたい
本を読んで変わったのは、
- 他者の評価を気にしなくなった
- 他者と自分を比較するクセがなくなった
- 容姿の状態でメンタルが左右されなくなった
です。
「たったこれだけ?」と思うかもしれませんが、私の中では、長年胸につっかえていたトゲでした。
1冊、たった1000円ほどの本を何冊か読んで改善したのですから、安いものです。
つい「私が醜いせいだ、なんでこんな醜いんだろう......」と感情的になりやすい方は、ぜひ読んでみてください。「容姿が気になる仕組み」を理解できると、無意味に自分を責めなくなり、優しく関われるようになります。
だって、あなたのせいではないのですから。
知識は武器です。気になる方はぜひ、本を手にとってみてください。
[itemlink post_id="19432"]
▲ハンディキャップのある容姿で生まれた9人に、インタビューをした本。
顔のコンプレックスを隠したいから、メイクをする。それでも気になるから美容整形をする。当たり前にできることを、できない人たちもいる。容姿に対する価値観が崩れさる内容です。
「絶対に読んでほしい本はどれか?」と聞かれたら、こちらの本かもしれません。
ノートに書いて囚われを矯正
「醜い私には価値がない」と思いこんだり、キレイな人と接すると存在価値がなくなったように感じたり。体重が少しでも増えると、全身が醜くなったようにみえる。
容姿が気になると、こころも不安定に。
メンタルマネジメントの一環として「容姿に悩んだらノートに書きだす」という作業をしていました。もう4〜5年続けています。
ノートの書き方テクを、簡単にお伝えします。
<ノートの書き方>
・悩みを思いのままに書きだす
・感じた理由や原因を書きだす
・ポジティブに転換する
・これからどうするか考える
・「私は〇〇だ」という決めつけは疑ってみる
< 例 >
(悩み)
キレイな人と接して、自信がなくなった。存在価値がないように感じた
(理由や原因)
私は他人とくらべて、自分を卑下する癖がある。反射的に「醜い自分=価値がない」と感じるらしい
(ポジティブに転換)
キレイな人も、わたしと同じ人間。容姿で価値を決める必要はない
(これからどうする?)
とはいえ、容姿は気になる。日々の習慣を整えて、出来るかぎりのことをしよう
深掘りをして書きだすと「ゆがみ」を客観視しやすいのでオススメです。
心理学の勉強をはじめてから知ったのですが、
心のモヤモヤを文章化する作業 → 筆記療法
思ったことを「本当なのか?」と問いただす作業 → 認知行動療法
と、呼ぶそう。
こころの安定のためにノートに書きだしていたのが、自然と心理学的治療になり、結果的に容姿の囚われ感から脱するのに役立ったようです。
自分が心地よい、安心できる接し方を選択するのが優先です。正しいや、間違いは関係ありません。
しっくりくる考え方を選んでくださいね。
▲メンタルが弱く、キレイになりたいのになれない葛藤を長年抱えていました。
「私なんてキレイになれるはずがない」「どうせ無理だ」と。自分自身でキレイになるための道を閉ざしていたのです。ネガティブな感情に潰されるのも、毎日のこと。
ネガティブな感情を消化し、前進できたのは「書く」にありました。300円と有料になりますが、具体的なノートの書き方はこちらに載っています。
「新しい生き方」を選ぶ勇気を
容姿に囚われて苦しい気持ちは、あなたの容姿のせいではない
ということは、まずお伝えしておきます。
コンプレックスのせいでやりたいことができない、恋愛も消極的になる、自信がないと思うなら、変えてみるのもよい方法です。
「見た目が変われば内面も変わりやすい」というお話は、冒頭でしましたね。
でも、間違ってはならないのは「容姿の囚われ感をなくす=整形やダイエットをやり続ける」ではないことです。
美容整形が止まらなくなっていた20代前半、
「自分を醜いと思うのは、私の容姿がすべてが悪いからだ」
「整形とダイエットをして欠点をなくせば、コンプレックスも悩みもなくなり、醜いとも思わなくなるはずだ」
と、考えていました。
変えられるところは、変えてやる!
実際に整形に700万円かけ、18kg痩せた。欠点をなくすために、有言実行してみたわけです。
しかし、昔より自分に対してよい感情を持てるようになったものの、自分を醜いと思う気持ちが完全にはなくなりません。
整形しても、ダイエットをしても、キレイな人はたくさんいる。このように他人と比べる気質も、容姿を変えてもなくならない。整形をしても、顔の悩みはなくならない。
「欠点をなくせばオールOK」という期待も、見事に裏切られたのです。
きっとこの先、いくらお金をかけようが「容姿が気になる気持ち」は消えないでしょう。
昔よりもよくはなったけど、満足はしていない。
この気持ちを完全になくす術はなく、妥協して、諦めながら「容姿以外の物事に注目して生きる」のが正解なのではないかと、現時点では思っています。
つまり「容姿に囚われる」という悩みは、容姿を変えつづけても解決しない。
容姿に注目して生きるのか
それ以外の物事に注目して生きるのか
「どちらの生き方を選択するのか」ということなのです。