むちゃ食い 非嘔吐過食を克服するまでの道のり (3)カロリー不足×加工食品は最悪の組み合わせ

こんにちは、美容整形好きWebライター・ブロガーのseinaです。

今回は『〜(1)食事・睡眠・運動を整えよう編〜』の続きとなる、〜②カロリー不足×加工食品は最悪の組み合わせ編〜についてお話ししていきます。

タイトルの通り、

①カロリーを極端にカットする
②加工食品を日常的に食べること

これらは、「自ら過食を引き起こしている」と言ってよい状態です。

その理由を、身体の仕組み私の経験をもとに解説します。

『カロリー不足×加工食品』は、過食を引き起こす最悪の組み合わせ 

早く痩せようと、カロリーを減らしすぎていませんか?

インスタント食品、冷凍食品、菓子パン、ファストフードで食事をすませていませんか?

どちらも、過食を引き起こす要因になります。

なぜカロリー不足と加工食品は、過食を引き起こすのでしょうか? 理由を説明すると大きく分けて3つあります。

1つめは、飢餓感による過食です。

カロリー不足、栄養不足になると、身体は飢餓を感じます。この飢餓感に耐えられず、ドカンと食べてしまう。単純な身体の仕組みによって過食が起こります。

飢餓感による過食をしてしまう方の多くは、早く痩せたい気持ちが強すぎる傾向にあります。私もこのタイプで、何度も失敗してきました...。

2つめは、加工食品(*1)を日常的に口にすることよって起こる、栄養不足、満腹感の低下、食欲増進、腹持ちの悪さです。

人が満腹感を得るには糖質や脂質だけではなく、ビタミン、ミネラル、タンパク質、食物繊維が必要です。加工食品はジャンクフードとも呼ばれ、ジャンクは「ガラクタ」・「クズ」という意味を含みます。過食を悪化させる食べ物とも表現してもよいでしょう。

3つめは、レプチンです。

レプチンとは、満腹感と関わるホルモンのことを指します。過食との関わりは、順番にご説明していきます!

補足

*1...加工食品とは、冷凍食品、インスタント食品、レトルト食品、菓子パン、ファストフード、ソーセージなど加工された食品を指す

加工食品から必要な栄養素は取れない

加工度が高いのが、加工食品。

調理の過程でビタミン・ミネラル類が失われることが分かっています。残される栄養素は、糖質や脂質ばかりになるでしょう。

高度に加工された食品は、私たちの口に入る前にすでにバラバラにされている。そのため、体内で消化する時にほぼエネルギーを消費せず、栄養価もほとんどない。

化学的に精製されたビタミンやミネラルを加えた超加工食品もあるが、未加工の食品と同等の栄養はない、と専門家たちは指摘する。

「栄養表示に同量のビタミンやミネラルが含まれていると書かれていても、加工していない食品の方が栄養価が高い」とファタード氏は言う。

引用元:HUFF POST 「ジャンクフードを食べても、なぜかお腹いっぱいにならない。それには理由があった」よりhttps://www.huffingtonpost.jp/entry/not-feel-full-after-junk-food_jp_5c7f3feee4b0e62f69e7995c

さらに加工食品は、食欲を増進させる条件ぞろい。

  • 濃い味つけ
  • 砂糖が多い
  • 糖質+脂質の組みあわせ
  • 小麦製品に含まれるグルテン
  • サクサク、もちもち、とろとろ など

上記の条件を書きながら、ピザ、ポテトチップス、冷凍食品のパスタを思い浮かべました。あぁ、お腹がすいてきた...。イメージだけでも加工食品が食欲増進をさせる理由は、にあります。

人は食べ物を口にして「美味しい」と感じると、βエンドルフィンと呼ばれる快楽物質が分泌されます。上記の条件は脳にとって刺激が強く「美味しい」と感じやすい食品のため、よりβエンドルフィンを分泌されます。

「美味しい」は人間にとって快楽です。より快楽を求めて、さらぶ食べたくなる。栄養がスカスカなため「食べても物足りないな〜」となるのです。さらにこの「美味しい」報酬系と呼ばれるサイクルにおちいり、ドーパミンを分泌させ、脳がさらに食べさせようと働きかけます。

また、加工食品は糖質が多いのが特徴です。一度にたくさんの量を食べると、血糖値が急上昇。空腹を感じやすい状態にもなります。

こうした悪条件がかさなり、ガマンできず過食が起きることもあります。

加工食品は『満腹感』の邪魔をする

最後に3つめは、加工食品とレプチンついて解説します。

加工食品に含まれる糖分、質の悪い油(トランス脂肪酸、酸化した油)を口にすると、『レプチン』と呼ばれる満腹感に関係するホルモンに悪影響を与える、という研究結果が出ています。

超加工食品には、未加工の食品に比べて約8倍の糖分が含まれている。大量の糖分は血液中の中性脂肪を増やす。一定量の中性脂肪を体に必要だが、多すぎると、満腹感を認識する能力が抑制される。

それにはレプチンと呼ばれるホルモンが関係している。別名「満腹ホルモン」とも呼ばれるレプチンには、食欲を抑制する作用がある。しかし中性脂肪は、レプチンが血液脳関門を通過するのを抑止し、働きを低下させる。

引用元:HUFF POST 「ジャンクフードを食べても、なぜかお腹いっぱいにならない。それには理由があった」よりhttps://www.huffingtonpost.jp/entry/not-feel-full-after-junk-food_jp_5c7f3feee4b0e62f69e7995c

つまり、加工食品を食べれば食べるほど、満腹感を減らしてしまうのです。

このようなメカニズムがあるので、摂取カロリーを極端に減らしたり、日常生活で加工食品が登場する機会が多いと、食べたくなるのは仕方のないこと、とも言えます。

まとめ:カロリー不足、加工食品、過食との繋がりを再確認する

長くなりましたので、この記事のポイントをまとめます↓

記事のポイント

・極端なカロリー削減は飢餓感による過食が起きる
・加工食品は栄養素が失われた食品
・加工食品は食欲を増進させる条件ぞろい
・加工食品は糖質が多いため、空腹を感じやすくなる
・加工食品はレプチンの働きを悪くし、満腹を感じにくくする

極端なカロリーカットと過食との繋がりは、単純に飢餓感によるものでした。一方で加工食品は、そう単純な話ではありません。

もちろん加工食品は手軽に安く食べられるメリットもありますし、一口でも食べてはいけないわけではありません。特定の食品を避ける気持ちは逆に過食を悪化させるので、「食べてはいけない」と思い込むのはよくありません。

しかし、糖質や脂質ばかりで栄養素がないこと。食欲増進しやすい食品なこと。お腹が空きやすくなること。レプチンの働きも悪くすること。こうした側面があるので過食を克服したいなら、ぜひとも避けていただきたい食品です。

代わりに、いくらでも食べられるものはあります。

「じゃあ、具体的にどうすればいいの?」と、疑問に思う方もいるはずです。でも、ちょっと待って。お話ししたい気持ちは山々ですが、まずしてほしいのは『知ること』です。知識をつけた上で、初めて実戦が役立ちます。

次回は〜③過食克服したいなら我慢はやめよう編〜です。

次の更新まで、ぜひお楽しみに!

記事の補完に使用した参考文献

●あなたはなぜ食べ過ぎてしまうのか?(著)岡嵜順子

●食事10割で代謝を上げる(著)森拓郎

HUFF POST 「ジャンクフードを食べても、なぜかお腹いっぱいにならない。それには理由があった」

ITmedia ビジネスオンライン「満腹なのについ食べてしまう――「エモーショナルイーティング」の危険性と予防法」