せいわや

千葉県船橋市の住宅街で自家製酵母のハードパン・ドイツパン専門店を営む傍ら、農業をしている店主の備忘録です

無肥料・無農薬・不耕起栽培で育つのらぼう菜の収穫と土壌の変化

パンを焼く日々に注力し、車に乗らない日々が続いた結果、バッテリーがあがり動かなくなった我が家のハイブリット車。

畑までは徒歩60分、車だと渋滞ふくめ15〜20分。立ち仕事が連日続いた身体に徒歩移動は足にくる。

仮面ライダーの変身器具のようなジャンプスターターで無事、車が動き1ヶ月ぶりに畑に行くと……。

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のらぼう菜が防虫ネットを跳ねのけ花を咲かせる

本来ならば、のらぼう菜にかけていた防虫ネットを成長が進む3月頃にはずす予定でした。しかし、雨であったり、仕事があったり、車のバッテリーがあがるなどして畑に行けない日が続き。

昨年11月頃に種まきをした、のらぼう菜のことは終始気がかりで。ネットの中で苦しんでいるのでは。成長不良になっているのではないか。

心配はよそにネットを跳ねのけて成長していました。よかった。

「のらぼう菜」とは、江戸時代初期から栽培されていたアブラナ科の野菜。寒さに強い性質から天明の大飢饉(江戸時代中期1782年〜1788年にかけて発生した飢饉)、天保の大飢饉(江戸時代後期1833年〜1839年頃までの飢餓)の際に人々を飢餓から救ったという記録が残っているそう。

耕さない。種は土さえもさほどかけない、ばら撒きで。強い個体だけが自然に育つだろうと間引きもなし。水は雨が降らない時期が続いた1〜2月に3〜4回のみ。あとは防虫ネットをかけて放置するだけでここまで育ったところからすると、大飢餓を救った記録の内容にも納得できます。

蕾を手でポキポキ折るようにして収穫します。

柔らかく、30秒ほど塩茹でにするだけでOK。「クセがなく食べやすい野菜」の説明の通りのお味です。クセがない分、どんな料理にもあわせやすいのが魅力でしょうか。生命力の強さも。

おかげさまで野菜たっぷりのお弁当が続いています。

アンデスレッドの植え付けを

芽がではじめた種芋の植え付けをしました。

仕事の状況によっては高頻度に通えない可能性があり、いいタイミングで土寄せができないとも予測できますので、高畝にして深めに植えつけをしたのですが、大丈夫でしょうか。

高畝を作った夫はそばで疲弊しているご様子。立ちながらこちらを見つめていて「早く帰りたいオーラ」を放つだけではなく「早くじゃがいもを植えたらどうか」との催促まで。

土壌の性質がよくなったかも

久しぶりに畑に行くと暖かくなり雨も続いていたせいか、雑草の急成長ぶりが見られました。

その雑草の様子が、畑を借りたばかりの頃に比べると変わってきたように思います。具体的になにが変わったのか。生えている雑草の種類です。

「これならできる!自然菜園 耕さず草を生やして共育ちによると、生えている草によって土壌の状態がわかるそう。

無肥料でも育つ肥沃地(ひよくち)には、

  • ヒメオドリコソウ
  • ナズナ
  • ハコベ
  • オオイヌノフグリ

が生えているとのこと。

ヒメオドリコソウ

ハコベ、オオイヌノフグリ

ナズナは生えていましたが写真撮り忘れ。

すみれの花も咲いています。

土壌比較

土壌がどのように変わったか写真を比較してみます。

借りたばかりの頃。

現在。

単に季節によって生えている雑草の種類が変わっているだけかもしれませんが、家は人が住まないと悪くなるとよく言われているように、畑も人が使わないと悪くなるのかもしれません。

雑草はなるべく根を残すように刈り、刈りとった草はマルチに。土の上で有機物で覆うとその下で微生物や虫のエサとなり分解され、土にとって好条件が生み出されていればいいなと思います。

以前の借主が残していったアスパラ。春ですね。