はじめてゼニカルを試したseina(@st_0905)です。
ゼニカルを簡単に説明すると、脂肪吸収阻害薬です。
ゼニカルはクリニックで入手できる薬なので、存在は以前から知っていました。
今回飲むきっかけになったのは、マレーシアに住む友人がプレゼントしてくれたこと。マレーシアで購入するとワンシート1200〜1300円くらいなんだとか、安い!
友人が日本に帰国したとき「あげるよ」と言われて手渡されたのが、なんとワンシート分。1〜2錠かと思いきや、なんと羽振りがいいこと(ありがとう)
プレゼントしてくれたのはいいものの、友人や他の使用者のレビューの影響から、ゼニカルに対してこんなイメージがありました↓
- 下から油がそのままでる
- 油が漏れる
- 下着が汚れるのでナプキンが必要になる
- 便器の掃除が大変...など
私の中では「とにかくヤバイお薬」だったのです。
実際に飲んでみた結果、どうだったのでしょうか…!
ゼニカルを飲んだ翌朝 油が出るのを期待するも何もない件
夫とイタリアンを食べる予定がはいっていた、ある日の夜。
ゼニカルを試すよい実験になると思い、バッグにしのばせた青いお薬。飲み忘れたら実験の意味がなくなる。食事が終わる後半にコソコソと飲みました。
「私の身体、一体どうなってしまうのか」
数々のレビューが頭をよぎる。お尻が大変なことになったらどうしよう。
楽しみ半分、ドキドキ半分の翌朝。
肝心のあちらのほうは、快便になっただけで特に大きな変化なし。友人や使用者のレビューが言うように、油がドバッと出る気配もありません。
食事に油の量が少なかった? 食中に飲んだのがいけなかった?
用を足したあと、期待を裏切られた気持ちに包まれていたわたしは思わず、油が出ない旨をラインで友人に伝えることに。
「そのうちだよ笑笑」と、言われる始末。
ほんまかいな。
午後からお腹に異変が… 油が出るのは本当だった!
「ゼニカルの効果には個人差があるんだろう」
「油分を含んだ料理をそれほど多く食べなかったから?」
「食中に飲んだのがいけなかった?」
期待通りの結果を得られなかったことに、自分なりの言い訳をつけようとしていた矢先。
お腹に異変が…!
この場でどう伝えたらいいものか、悩みものです。身体の下から出るものを清らかに表現するのはむずかしい。これだけは言えるのは、便器の水面にオレンジ色の油が浮いていたこと。「ゼニカルを飲むと油が出る」は本当だったのです。
It's truth!
もう少し詳しくレビューすると、アレが油臭いのです。そして油はサラサラしていて、なかなか拭きとれません。
私が服用したのはたった1錠だったので、ひどく腹痛がしたり、お腹をくだしたりすることはありませんでしたが、友人や他の使用者の「油が漏れる」の表現を使うのも納得できます。
と、私が体感したゼニカルの作用はこれくらい。
勝手にドギマギしていましたが、盛大に何かが起きたわけではありませんでした。
「ゼニカルの効果かな?」と感じたのは、イタリアン+アルコールをあれだけ飲み食いしたのに翌日の体重が+500gだけだったこと。通常なら1kg以上は増えているのに。さらに、翌日には元通りでした。
もうひとつ加えてレビューします。
ゼニカルを飲んだ2日目も油が出ました。薬の作用は2〜3日は続くのかもしれません。
ゼニカルとはどんな薬なのか
「油が出る薬」と聞くと、危険であやしいダイエット薬に聞こえるかもしれません。
でも、安心してください。
ゼニカルとはどんな薬なのかを簡単に説明すると、有効成分『オルリスタット』の作用により、脂肪の吸収を最大30%抑えることができるFDA(*1)認可の脂肪吸収阻害剤です。
脂肪を吸収するとき、身体のの中では『リパーゼ』と呼ばれる酵素で脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解し、吸収しやすい状態にします。この分解の際につかうリパーゼの働きを阻害するのが、ゼニカルの働き。服用すると脂肪の分解はおこなわれないため、そのまま外に排出されます(最大30%)
ゼニカルは痩身薬ではなく、脂肪の吸収を抑えることで体重増加を予防する、といった側面があります。
注意したいのは、健康的な食事をしているのにゼニカルを飲むこと。食事に脂肪が少ないのに服用すると、必要な油分まで阻害されてカサカサになりかねません。
会食、飲み会、イベント、パーティー。いつもより油を多く摂取するシーンに限り、服用するのがよさそうです。
*1…FDAとは、日本でいう厚生労働省と似た存在の『アメリカ食品医薬品局』のことを指す。食品、化粧品、医薬品、医療機器などの認可、違法品の取り締まりをおこなうアメリカの行政機関。
ゼニカルの服用方法、副作用、注意点
服用方法は食中・食後1時間以内に飲むだけ。1食あたり1錠、1日3回までの服用OK。飲み忘れたからといって、1回に2錠飲むのはNGなので要注意!
もう1つ注意しなければならないのは、誰でも服用していいものではないことです。調べてみると、ゼニカルに対する注意喚起が厚生労働省から発表されていました。
注意喚起の内容はこちら↓
米国では処方薬および一般薬として認可されているが、日本国内では未承認。慢性吸収障害、胆汁うっ滞、オルリスタットおよび関連化合物に過敏症をもつ患者では禁忌。甲状腺機能低下症などの器質性肥満の患者は処方外。神経性食欲不振症 (拒食症) および過食症の患者への処方は不適切。妊娠中の使用は推奨されない。
授乳中は摂取すべきではない。併用により免疫抑制薬のシクロスポリンの血中濃度を低下させるため、両剤の同時服用は禁止。脂質分解酵素であるリパーゼを可逆的に阻害し、食事由来脂質の消化管吸収を抑制する作用があるため、食事由来の脂溶性ビタミンおよびカロテノイド類の吸収が低下する。脂溶性である抗不整脈薬のアミオダロンの吸収を抑制するという報告がある。
引用元:厚生労働省が平成23年度「インターネット販売製品の買上調査」結果を公表より
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail2181.html
脂肪の吸収を阻害するため、身体に必要な脂肪までも不足する可能性があるのも覚えておきたい注意点です。
また、ゼニカルの作用ならではの副作用があり、放屁、便意切迫、脂肪便、排便の増加、便失禁があげられます。アメリカでは認可された薬ですが、日本では未承認。
認可されていないなりの理由があると、覚えておいたほうがよさそうですね。
<服用厳禁>
健康に不安を感じている方
妊娠中・授乳中の方
甲状腺機能低下症
慢性吸収不良障害
胆汁うっ滞(胆汁の流れが減少、または低下した状態)
拒食症、過食症患者
<副作用>
放屁(おなら)
便意切迫
脂肪便
排便の増加および便失禁
ゼニカルの入手方法
厚生労働省の注意喚起や副作用からすると、積極的にすすめられる薬ではないことは初めに伝えておきます。
私のように、1錠を飲んだだけではそれほど副作用が起きないこともありますし、人によっては過剰に反応することもあるでしょう。薬の作用には個人差があるものです。
それでも気になる方のために、補足程度にゼニカルの入手方法をのせておきます。
①美容外科で入手する
♦︎城本クリニック 1錠280円(税別)
♦︎有楽町クリニック 1錠97円・42錠2808円・ 84錠5616円(税込)
♦︎ヴォブクリニック 中目黒 14錠6020円(税別or税込未記載)
♦︎汐留ガーデンクリニック 10回分3000円(税別)
「ゼニカル クリニック」と検索すると、ここに記載していないクリニックも出てきますのでぜひ調べてみてください。
②個人輸入する
♦︎ベストケンコー
♦︎オオサカ堂
個人輸入の場合は購入する個数によって、1箱あたりの価格が変わります。1箱のみだと8000円台、3箱だと7000円台。ジェネリックバージョンもあり、そちらだと1箱6000円台、3箱4000円台と公式よりも購入しやすい価格に。
価格帯はサイトにより変動しますので、ぜひ見比べて確認してみてください!
※個人輸入で有名な『アイハーブ』にはゼニカルの取り扱いはありませんでした
健康面に不安のある方は服用は厳禁。消化器官系の副作用も起こりうるため、注意点や副作用を十分理解したうえで服用しましょう。すべて自己責任でお願いいたします
ゼニカルは脂肪の吸収を抑えたいとき限定で有効的!
ゼニカルを服用する前にあった「とにかくヤバイお薬」というイメージは、実際に服用してみるとそうでもありませんでした。
油が漏れることもなく、ナプキンも必要ありません。お腹は多少ゴロゴロしますが、ゴロゴロするだけ。盛大にくだすこともありません。
摂取した油の量が少なかったのか?
しかし、お腹がはち切れんばかりに飲み食いしたのに、500gの体重増加におさえられたこと。さらに翌日には体重が元に戻っていたのは、ゼニカルの効果だと信じたいところ。
どうしても食べなければならいシーンには、よきお守りになります。
常時服用するのではなく『脂肪の吸収を抑えたいとき限定』で服用をすることを、どうぞお忘れなきよう。